社会科学

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社会科学(しゃかいかがく)は、国家政治経済などの社会的諸事象を科学的方法による観察・分析・考察を基にして、客観的法則性を把握し、各分野ごとの系統的認識を作り上げた学問分野の総称である。広義の人文学に含まれるとされ、それらとともに文科系と称されることもある。

目次

概要

多くの分野が、哲学から専門分野として分化することにより生じた。意義は、客観的に真実を追求する事とともに、人類にとっての有益を追求することである。

社会科学は、文科系学問において基礎となる間主体的な洞察力、及び、自然科学に由来する客観的視点を両立することで成立する。


学問分野

詳細は「学問の一覧#社会科学」を参照

以下に挙げる学問分野が代表的なものである。

なお人文科学などとの区分が曖昧な学際的学問分野も多い。以下、そうした社会科学の分野を列挙する。

自然科学との隣接分野としては以下が代表例である。

日本の大学では、これらの学問分野の教育研究を主に法学部経済学部経営学部商学部政経学部教育学部などがおこなう。

批判

客観性を重視しているとはいえ実証性や再現性に乏しい分野が多く、その普遍性や実用性は議論の対象となることが多い。たとえばノーベル物理学賞を授与されたリチャード・ファインマンは、社会科学は科学に値しないと批判している。[1]

しかし、突き詰めれば再現不可能なのは、自然科学も同じであり、カオス的な自然界にまったく同じ状況などと言うものは再現できない。あくまでも都合よく不確定要素を排除した実験室の中での、理論上の再現性である。確かに社会科学は、自然科学ほど因果関係が立証されにくいと言われているが、それは社会科学と自然科学の違いと言うよりも、複雑系か単純系かの違いである。

社会科学でも実験は可能であり、たとえば国家体制論では、さまざまな国家が闘争や内乱を繰り返した結果、リベラル民主主義体制が現代ではもっとも効率的な政治体制だと立証された。ケインズ的な有効需要論や財政出動論が、ある経済段階では景気対策として有効であることはさまざまな国で確認、実証されている。マルクス主義経済学の衰退も、ソビエトや東欧諸国の共産主義体制という社会科学的実験で、計画経済が長期的に見て不合理であると証明された結果である。その他、分業制、三権分立、裁判制度、罪刑法定主義、各種マーケティング理論なども、社会科学的な実験や研究の結果導き出されたものであり、その成果である。社会科学は追試も可能で、反証可能性も有しており、社会貢献性もある学問なのである。

参考

  1. ^ The Pleasure of Finding Things Out: The Best Short Works of Richard P. Feynman。

関連項目