君主崇拝
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君主崇拝(くんしゅすうはい)とは皇帝や国王その他の君主を、神、神の化身または使い、救世主などとして崇拝もしくは神聖視すること。君主の称号により皇帝崇拝(こうていすうはい)などということも多い。国家宗教の中核となったものもある。
対象としては、個人に対する英雄崇拝に基づくもの、部族・民族国家の象徴としての君主に対するもの(日本の天皇など)、帝国の皇帝に対するもの(中華帝国、ローマ帝国など)などに分けられる。また生存者(現人神)に対するものと死者(霊としての神)に対するものにも分けられる。
古代国家では世界に広く見られた。一神教世界では君主を神そのものと見做す思想は一般に出ないが、この世で神により任命されたとする王権神授説などはある。また近現代の独裁者崇拝にも形を変えて見られる。
例
- 日本:天皇を現人神と見る思想は古くからあり、特に大日本帝国において国家神道と結び付いて盛んになった。他に徳川幕府の創設者徳川家康が死後に神格化(東照大権現)された例がある。
- 中国:そもそも皇帝の「帝」とは天の神を指すものであった。皇帝は天子とも呼ばれ、地上における天の使いとされた。
- 太平天国の洪秀全:キリストの弟と称した。
- ダライラマ(生き仏)
- 東南アジアの諸王朝:マジャパヒト、シュリーヴィジャヤ、クメール等。主にヒンドゥー教に基づき王が神の化身(アヴァターラ)とされた。
- エジプト:古代エジプトのファラオはホルス神の化身とされ、死後に神となると考えられた。
- ローマ帝国:皇帝を神として崇めた皇帝崇拝が有名である。初代皇帝アウグストゥスの時代に始まり、ローマの国家宗教となった。この思想は特に帝国東部で盛んになり、ユダヤ人やキリスト教徒が皇帝崇拝を拒否して弾圧される例も多かった。皇帝崇拝自体はコンスタンティヌス1世がキリスト教を公認してからは消えていったが、皇帝または帝国を神により任じられたものとする観念は東ローマ皇帝に対して、あるいは神聖ローマ帝国の名に残った。

