全日空ホテルズ
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IHG ANA ホテルズ(あいえいちじーえーえぬえーホテルズ、IHG ANA HOTELS GROUP JAPAN)は、全日本空輸(以下ANA)が英国インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)との提携のもとで展開するチェーンホテルのブランド。2007年4月1日に旧東京全日空ホテルの改称にあわせ、グループ名称も「全日空ホテルズ」から改称された。
IHG・ANAホテルズグループジャパン合同会社が事業を統括しているが、各ホテルによって、IHG・ANAホテルズグループジャパンによるマネジメント(運営)または、それぞれ独立したフランチャイズ企業による運営(業務提携のみ)に分かれている。また、2007年にモルガン・スタンレー(以下モルスタ)が、ANAの自社物件としていた主要13ホテルズの不動産と当地の運営企業を全て買収したため、それらのホテルズの運営・経営はモルスタ系の「株式会社パノラマ・ホテルズ・ワン」が行っている。
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概歴
ANAは自社航空旅客路線の就航地に全日空ホテルズとして、ホテル事業を1973年に設立した子会社「全日空エンタプライズ株式会社」を通じて展開した。かつては日本国内のみならず欧米・東南アジア・オーストラリアでも積極的に現地ホテル企業とマネジメント契約を締結してチェーン展開していたが、この海外部門が多くの不採算を抱えたため、1999年よりANAの中期経営計画で海外ホテルズの縮小(マネジメント契約撤退・売却)と、エンタプライズ社に残された各ホテルのオペレーション機能(経営・建物所有・マネジメント)を以下の通りそれぞれ分割し別会社に移管させ、同社は2003年9月に解散した。
- 株式会社ANAホテルズ&リゾーツ-1989年設立。全日空ホテルズの運営統括、および各ホテルのマネジメントを手がける。2006年11月より「IHG-ANA合同会社」へ組織変更。
- IHG-ANA発足までの札幌・東京・沖縄など全日空直系のホテル運営企業はANAの子会社であった。
- ANAホテルズマネジメント株式会社-チェーンホテル経営企業への出資企業として2001年設立。IHG-ANA発足後はIHG-ANA合同会社へ継承した。
- エー・エヌ・エー・プロパティマネジメント株式会社-全日空ホテル(一部)の不動産所有企業。1999年設立。後述の城山プロパティーズに売却されたか等は不明。
インターコンチネンタルグループとの合弁化
2005年頃よりANAの本業である航空運送業へ経営資源を集中させる狙いから、有益な物件を抱えたホテル事業を同業者へ売却することの検討に入り、2006年10月23日にインターコンチネンタルホテルズグループとの提携に至ったことを発表した。合弁のスキームは、
- 2006年10月2日にANA全額出資で設立した「AHRホールディングス株式会社」の66%の持株をIHGに売却し、12月に「IHG・ANAホテルズホールディングス株式会社」へ改称した。
- 「ANAホテルズ&リゾーツ」を、2006年11月30日に「IHG・ANAホテルズグループジャパン合同会社」(LLC)に組織変更。2006年12月1日付で増資を行い、全日空25%・IHG74%・ホールディングス1%の出資持分とする。
- これによってANAとの関係を維持しつつ、IHGがホテルズ運営の実権を握る形となった。
外資系投資銀行への自社系ホテル売却
IHG-ANA体制となった翌年の2007年4月に、ANAが直系(ANAグループ)として経営にあたった13ホテルの不動産物件と運営企業をモルガン・スタンレーへ売却することが発表され、同年6月までにモルスタの特定目的会社である有限会社城山プロパティーズへ売却が完了した。ANAの売却益は約1300億円と報じられ、B787を中心とした新機材投入などの設備投資資金に充当される見通しである。なお、売却金額2813億円(ANAの簿価では1500億円程度とされている)は、日本の不動産売買では過去最大規模となり、その当時は実体経済や不動産証券化ビジネスが好景気であったことが反映されている。
これに伴い、モルスタが買収した各ホテルの運営企業は、モルスタ系のパノラマ・ホスピタリティが新規に設立した「株式会社パノラマ・ホテルズ・ワン」へ一本化されることになったが、各ホテル経営の独自性は維持される見通しである。また、ホテルズに関してはIHG-ANAのマネジメントが維持されている。
会社概要
- IHG・ANAホテルズグループジャパン合同会社(IHG ANA Hotels Group Japan LLC/IHG-ANA LLC)
- 本社:東京都
- 営業所(国内):北海道、東日本、中部、西日本
- 営業所(海外):北米地区セールスオフィス、ホンコンリージョナルセールスオフィス
ホテル会員・ポイントサービス制度
会員制度:Priority Club Rewards(PCR)※IHGのホテルロイヤリティープログラム
- 「ANAホテルメンバーズ」は、2007年3月31日をもって各種特典が終了した。ただし、2007年9月まではPCRへのポイント移行が可能(PCRへの入会が別途必要)。なお、宿泊時にClub Pointか航空会社のマイレージを選択して貯められるが、リブランド後も全日空ホテルズ系列ではJALマイレージバンクのみ選択不可能になっている。(Priority Club Pointから移行することは可能。逆にJALホテルズはJMB以外のマイルを貯めることはできない。)
チェーンホテル
国内
北海道
- 札幌全日空ホテル(【経営】株式会社パノラマ・ホテルズ・ワン 【運営】IHG・ANAホテルズグループジャパン 【契約】マネジメント)
- ※全日空ホテルズの1号店として1974年開業。
- ANAクラウンプラザホテル千歳(【経営】株式会社パノラマ・ホテルズ・ワン 【運営】IHG・ANAホテルズグループジャパン 【契約】マネジメント)
- 1997年に千歳全日空ホテルとして開業。2007年11月12日にリブランド。
- 釧路全日空ホテル(【経営】【運営】有限会社日本ホテルインベストメント 【契約】フランチャイズ)
- 1992年開業。フジタ建物が家主としてフランチャイズしていたが、ゴールドマン・サックスによる買収で2006年6月より経営権が移った。
- HBCのお天気カメラが屋上に設置され、札幌のHBC本社で遠隔操作されている。
- 稚内全日空ホテル(【経営】株式会社稚内シーポートプラザ 【運営】IHG・ANAホテルズグループジャパン 【契約】マネジメント)
関東
- ANAクラウンプラザホテル成田(【経営】株式会社パノラマ・ホテルズ・ワン 【運営】IHG・ANAホテルズグループジャパン 【契約】マネジメント)
- ANAインターコンチネンタルホテル東京(【経営】株式会社パノラマ・ホテルズ・ワン 【運営】IHG・ANAホテルズグループジャパン 【契約】マネジメント)
- ストリングスホテル東京インターコンチネンタル(【経営】株式会社パノラマ・ホテルズ・ワン 【運営】IHG・ANAホテルズグループジャパン 【契約】マネジメント)
中部
- 万代シルバーホテル(【経営】【運営】株式会社シルバーホテル(新潟交通関連会社) 【契約】リファーラル)※2009年3月31日で加盟終了
- ANAクラウンプラザホテル新潟(【経営】株式会社ホテル新潟 【運営】IHG・ANAホテルズグループジャパン 【契約】マネジメント)
※2008年12月1日にホテル新潟よりリブランド
- ANAクラウンプラザホテル富山(【経営】株式会社パノラマ・ホテルズ・ワン 【運営】IHG・ANAホテルズグループジャパン 【契約】マネジメント)
- ANAクラウンプラザホテル金沢(【経営】株式会社パノラマ・ホテルズ・ワン 【運営】IHG・ANAホテルズグループジャパン 【契約】マネジメント)
- 全日空ホテルズ ホテルグランコート名古屋(【経営】【運営】株式会社ホテルグランコート名古屋 【契約】フランチャイズ)
関西
- 京都全日空ホテル(【経営】【運営】裕進観光株式会社 【契約】フランチャイズ)
- ANAクラウンプラザホテル大阪(【経営】株式会社パノラマ・ホテルズ・ワン 【運営】IHG・ANAホテルズグループジャパン 【契約】マネジメント)
- ※2008年10月1日に大阪全日空ホテルよりリブランド
- 全日空ゲートタワーホテル大阪(【経営】大阪りんくうホテル株式会社 【運営】IHG・ANAホテルズグループジャパン 【契約】マネジメント)
- クラウンプラザ神戸が2010年初頭にANAクラウンプラザホテル神戸へリブランドする予定。
中国
- 米子全日空ホテル(【経営】株式会社ホテルマネージメント米子 【運営】IHG・ANAホテルズグループジャパン 【契約】マネジメント)
- 岡山全日空ホテル(【経営】株式会社レイ 【運営】IHG・ANAホテルズグループジャパン 【契約】マネジメント)
- ANAクラウンプラザホテル広島(【経営】株式会社パノラマ・ホテルズ・ワン 【運営】IHG・ANAホテルズグループジャパン 【契約】マネジメント)
- 宇部全日空ホテル(【経営】【運営】株式会社ユービーイーホテルズ 【契約】フランチャイズ)
四国
- 全日空ホテルクレメント高松(【経営】【運営】株式会社ジェイアール四国ホテル開発 【契約】フランチャイズ)
- 松山全日空ホテル(【経営】【運営】松山総合開発株式会社 【契約】フランチャイズ)
九州
- ANAクラウンプラザホテル福岡(【経営】株式会社パノラマ・ホテルズ・ワン 【運営】IHG・ANAホテルズグループジャパン 【契約】マネジメント)
- ※2008年12月4日に博多全日空ホテルよりリブランド
- ハウステンボスジェイアール全日空ホテル(【経営】【運営】ジェイアール九州ハウステンボスホテル株式会社 【契約】フランチャイズ)
- JR九州ホテルとの合弁。ハウステンボスという場所柄、アムステルダム駅をイメージした大規模なホテルである。
- 長崎全日空ホテルグラバーヒル(【経営】【運営】株式会社サボイシステム 【契約】フランチャイズ)
- 熊本全日空ホテルニュースカイ(【経営】【運営】株式会社ホテルニュースカイ 【契約】フランチャイズ)
- 大分全日空ホテルオアシスタワー(【経営】【運営】株式会社エフ・ティー・シーホテル開発 【契約】フランチャイズ)
沖縄
- 沖縄ハーバービューホテルクラウンプラザ(【経営】株式会社パノラマ・ホテルズ・ワン 【運営】IHG・ANAホテルズグループジャパン 【契約】マネジメント)
- ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート(【経営】株式会社パノラマ・ホテルズ・ワン 【運営】IHG・ANAホテルズグループジャパン 【契約】マネジメント)
- ※2009年4月1日に万座ビーチホテル&リゾートからリブランド
- ラグナガーデンホテル(【経営】【運営】株式会社ラグナガーデンホテル 【契約】フランチャイズ)
- ANAインターコンチネンタル石垣リゾート(【経営】株式会社パノラマ・ホテルズ・ワン 【運営】IHG・ANAホテルズグループジャパン 【契約】マネジメント)
- ※2009年4月1日に石垣全日空ホテル&リゾートからリブランド
海外
- ANAグランドキャッスルホテル西安(【経営】長安城堡大酒店有限公司 【運営】IHG・ANAホテルズグループジャパン 【契約】マネジメント)
事件
報道によると、大阪全日空ホテルが、2007年2月までの10年近くに亘り、暴力団関係者に駐車場を無料で使用させていたことが発覚し、問題となっている[1]。
その他
映画評論家の淀川長治が1987年末から東京全日空ホテル34階のスイートルームで暮らしていた。

