あかつき (探査機)

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金星探査機「あかつき (PLANET-C)」
所属 宇宙科学研究所 (ISAS)
宇宙航空研究開発機構 (JAXA)
主製造業者 NEC東芝スペースシステム
公式ページ 金星探査機 あかつき
状態 開発中
目的 金星気象の探査
観測対象 金星
打上げ機 H-IIAロケット
打上げ日時 2010年 予定
軌道投入日 2010-2011年 予定
物理的特長
本体寸法 1.04 × 1.45 × 1.4 m
質量 499.5 kg
主な推進器 2液式500Nスラスタ
ヒドラジンスラスタ(20N x 4 , 3N x 8)
姿勢制御方式 3軸姿勢制御方式
(4スキュー型バイアスモーメンタム)
軌道要素
周回対象 金星
軌道 長楕円軌道
近点高度 (hp) 300km 予定
遠点高度 (ha) 80,000km 予定
軌道傾斜角 (i) 172度 予定
軌道周期 (P) 30時間 予定
観測機器
IR1 近赤外カメラ1
IR2 近赤外カメラ2
LIR 中間赤外カメラ
UVI 紫外イメージャー
LAC 雷/大気光カメラ
  

あかつき(第24号科学衛星:計画名PLANET-C又はVCO(Venus Climate Orbiter: 金星気候衛星))は、宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 宇宙科学研究本部 (ISAS)(旧文部省宇宙科学研究所)が計画している金星探査機。観測波長の異なる複数のカメラを搭載して金星大気を立体的に観測する。

目次

目的と予定

従来の気象学では説明ができない金星の大気力学(四日循環と呼ばれる惑星規模の高速風など)のメカニズム解明を主目的としている。このミッションの成果は、惑星の気象現象を包括的に理解することにつながると期待される。加えて、赤外線により金星の地表面の物性や火山活動を調べ、また地球出発から金星到着までの間に惑星間の塵の分布(黄道光)を観測する。

あかつきは2010年夏の打上げを予定している。当初はM-Vロケットによって打ち上げられる予定であったが、新型固体ロケット開発に伴うM-Vロケットの運用中止に伴い、H-IIAロケットによる打ち上げに変更された。金星軌道投入後は、約2年間にわたり金星大気の挙動を継続的に観測する予定である。

状況と構成

2002年からの概念設計フェーズ、2004年からの基本設計フェーズを経て、2008年8月現在詳細設計フェーズにある。衛星の各サブシステム(推進系、通信系、姿勢系など)や観測機器の開発、試作モデル (PM) の製作が終了し、フライトモデル (FM) の設計・製作が行われている。今後は2009年度から総合試験が行われる予定。

基本システムは「はやぶさ」のものを踏襲し、衛星本体の重量は500 kg程度になる見込みである。モーメンタムホイールを使用した3軸制御にて姿勢を安定させる。通信は主に新設計のフェーズドアレイ型の高利得アンテナを用いて行われ、臼田宇宙空間観測所の64 mパラボラアンテナとの間で最大約32 kbpsの通信回線が確保される。

観測機器は、地表面からの赤外線放射や雲による太陽散乱光を捉える1 μmカメラ (IR1)、雲の下の大気からの赤外線放射を捉えて低高度の雲や微量ガスの分布を探る 2 μmカメラ (IR2)、雲からの赤外線放射を捉えてその構造を探る中間赤外カメラ (LIR)、雲による太陽 散乱光を捉えて二酸化硫黄ガスなどの分布を探る紫外イメージャ (UVI) が搭載される。放電が起こっているか否かを把握するための雷・大気光カメラ (LAC) も搭載される。また、通信機器として超高安定発振器 (USO) を搭載し、探査機から地球に向けて送信される電波が金星大気をかすめる際に電波の周波数と強度が影響を受けることを利用して大気の層構造を調べる電波掩蔽観測も行われる。 また、太陽電池パドルは常に太陽面の方向に向けられ、その影と本体の影を利用して、衛星からの放熱を行う。

あかつきの観測機器開発には、JAXA以外の大学・研究所も参画している。

2009年10月に「あかつき」という正式名称が発表され[1]、同時に金星へ送るメッセージの募集が開始された。メッセージは極めて細かい文字でアルミプレートに印刷され、探査機に取り付けられる[2]

出典

関連項目

外部リンク